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老犬の床ずれ対策|できやすい場所・初期の変化と自宅でできる予防ケア

寝ている時間が増えた、同じ向きで過ごすことが多くなった、肘や腰の毛がうっすら薄くなってきた。年齢を重ねた犬では、こうした変化とともに皮膚への負担が気になってくることがあります。

床ずれは、完全に寝たきりになった犬だけの問題ではありません。同じ姿勢が長くなった犬、自分で寝返りしにくくなった犬、痩せて骨が当たりやすくなった犬でも起こります。寝床が湿りやすい状態が続いているときも、皮膚への刺激が重なります。

ここでは、皮膚そのものだけでなく、いつもどちらを下にしているか、寝床が湿っていないか、しわや段差が当たっていないかをあわせて見る方法をまとめます。床ずれを自宅で治すための内容ではなく、早めに気づいて予防につなげ、傷やにじみがあるときは病院へつなげるための記事です。

寝ている時間が増えたシニア犬を飼い主がやさしく見守っているイメージ画像
同じ姿勢で過ごす時間が増えてきたら、皮膚と寝方、寝床をあわせて見ておきます。

先に知っておきたい、早めに相談する状態

皮膚の変化の中には、寝床を見直して様子を見るより先に、動物病院へ連絡した方がよいものがあります。次のような様子があるときは、自宅で処置せず連絡してください。

早めに相談したい状態

  • 赤みが続く、または広がっている
  • 皮膚が湿っている、黒っぽく見える
  • 傷やただれがある
  • 出血している、膿のようなにじみがある
  • 強いにおいがある
  • 触れなくても痛がる、その場所を舐め続ける
  • 元気や食欲が落ちている、発熱が疑われる、ぐったりしている
  • 寝返りや移動を強く嫌がる

黒っぽく見える、においがするといった点を、家庭で壊死や感染と決めつける必要はありません。気づいた様子を伝えれば足ります。

こうした状態のときは、傷や赤みを強くこすったり、何度も洗ったり、消毒液や人用の薬を使ったりしないでください。市販の外用薬を塗る、ガーゼを強く巻く、かさぶたを剥がすといった対応も避けます。写真を撮るために何度も触ったり、嫌がる姿勢へ無理に変えたりする必要もありません。

傷やにじみがある場合は、自宅で薬を塗ったり処置したりせず、動物病院へ連絡してください。

老犬の床ずれで赤みや痛がる様子など相談したいサインをまとめた図解
赤みが続く、傷やにじみがある、においがある、痛がる、元気が落ちる。こうした変化は、寝床を変える前に連絡したい状態です。

床ずれを3つの段階で分ける

同じ「床ずれ対策」でも、皮膚がまだきれいな段階と、すでに傷ができている段階では、家庭ですることが違います。床ずれ対策は、皮膚に変化がない段階と、赤みや傷がある段階を分けて考えます。

状態 見える変化 家庭での対応
皮膚に変化がない 毛や皮膚に目立つ異常がない 寝方・寝床・皮膚を日常的に見る
赤み・湿りがある 赤い、湿る、毛が乱れる 圧迫と湿りを減らし、続く場合は相談
傷・にじみがある ただれ、出血、にじみ、におい 自宅で処置せず連絡する
老犬の床ずれが起こりやすい背景をやさしく示した図解
寝ている時間の長さ、足腰の弱り、骨の出っ張り、寝床の湿り。これらが重なると皮膚への負担が増えます。

まだ皮膚に変化がない段階

予防ケアの中心になるのが、この段階です。皮膚がまだきれいなうちに、いつも同じ向きで寝ていないか、自分で寝返りできているかを見ておきます。骨が当たりやすい場所、寝床の湿りやしわ、タオルの重なり、防水素材が当たり続けていないか、排泄後に汚れたままになっていないか。毛が薄くなってきた場所がないかも、なでるついでに見ておきます。

寝ている時間が増えた背景そのものが気になるときは、老犬が寝てばかりいるときの理由と受診目安でも、睡眠時間が増えたときの見方を整理しています。

赤み・湿り・毛の乱れがある段階

赤みや湿り、毛の乱れが出てきたら、まずは同じ場所への圧迫を減らし、濡れた寝床を交換します。皮膚を強くこすらないようにして、赤みが続くのか、広がっていくのかを見ます。同じ距離から写真を残しておくと、変化が分かりやすくなります。

ここで「初期だから大丈夫」と決めてしまわないことが大事です。赤みだけに見えても、湿りや痛みが重なっていることがあります。変化が続くようなら、動物病院へ様子を伝えます。赤みを床ずれと言い切れるわけではないので、家庭で診断しようとはせず、変化を残しておきます。

傷・ただれ・出血・にじみがある段階

傷やただれ、出血、にじみ、においが出てきたら、自宅で治そうとしないでください。人用の薬や市販薬を自己判断で塗る、消毒液を使う、ガーゼを強く巻く、何度も洗う、かさぶたを剥がす、舐め防止用品を強く締める。こうした対応は、皮膚へ別の負担をかけることがあります。

傷やにじみがある場合は、寝床を変えるだけで様子を見続けないでください。必要なケアは状態によって違うので、まず動物病院へ連絡します。

横になったときに骨が当たりやすい場所を見る

床ずれは、横になったときに床や寝床へ当たりやすい場所にできやすい傾向があります。肩、肘、胸の横、腰、お尻、股関節のまわり、かかと、足首。顔まわりでは、頬や耳の付け根に当たることもあります。

ただし、できやすい場所は犬の体格や寝方によって変わります。肩・肘・腰・かかとだけと決めず、その犬がどこを当てているかを見ておきます。骨が出やすい体つきになってきたときは、老犬が痩せてきたときの体重・体型の見方も参考になります。

老犬の肩や肘や腰やかかとなど床ずれができやすい場所を示した図解
肩、肘、腰、かかとなど、横になったときに当たりやすい場所。体格や寝方によって、できやすい場所は変わります。

いつも下になっている側

右側ばかり下にしている、左側ばかり下にしている、伏せた姿勢が長い。同じ向きが続くと、胸の同じ場所や、頬・耳の同じ側に負担が集まります。足が体の下へ入り込んでいないかも見ておきます。

できやすい場所だけでなく、いつも下になっている側も記録します。どちらを下にしがちかが分かると、寝床の見直しや体位変換のときに伝えられる情報が増えます。

毛に隠れた変化

皮膚の変化は毛に隠れて見えにくいことがあります。なでるときに毛をやさしく分けて見ます。強く押したりこすったりする必要はありませんし、見やすくするために毛を剃ることもしません。

毛が固まっている、湿っている、においがする、毛が薄くなった場所がある。こうした点は、皮膚の色だけでは気づきにくい変化です。皮膚を押して色の戻りを試すといった見分け方は家庭では行わず、気づいた様子をそのまま残しておきます。

皮膚・寝方・寝床をセットで記録する

皮膚だけを見ていると、なぜそこに負担がかかっているのかが分かりません。皮膚、寝方、寝床を一緒に残しておくと、見直す場所が見えてきます。

見るもの 残す内容
皮膚 赤み、湿り、毛の薄さ、傷、におい
寝方 右・左・伏せ、寝返りの有無
寝床 硬さ、沈み込み、しわ、湿り
排泄 尿・便で汚れたか
動き 自分で向きを変えられるか
全身 食欲、元気、体重、痛がる様子

記録するときの目安

毎日すべてを書きとめる必要はありません。違いに気づいたときだけ残せば十分です。ただし、赤みや傷、にじみ、痛みがあるときは、記録をそろえるために相談を待たないでください。

写真は同じ距離と明るさで残す

皮膚の変化は、言葉より写真の方が伝わることがあります。写真は体の場所が分かるものと、皮膚の変化が分かるものを残します。体のどの部分かが分かる全体写真と、変化が分かる近接写真を、同じ場所・同じ距離・近い明るさで撮っておくと、あとから比べやすくなります。日付も一緒に残します。

定規を皮膚へ強く押し当てる必要はありません。フラッシュを使うと色が変わって見えることもあります。写真のために何度も触ったり、それだけで状態を判断したりはせず、受診時の手がかりとして残します。

寝床は「寝る・寝返る・立つ・汚れる」で考える

寝床は、寝心地だけで選ぶより、横になったとき、寝返るとき、立ち上がるとき、汚れたときの4つで見ると整理しやすくなります。

老犬の床ずれ対策として寝床やクッションや清潔ケアを整える工夫の図解
寝床は、骨が当たりにくいか、寝返りや立ち上がりを妨げないか、汚れたときに交換しやすいかで見ていきます。

寝床を見るときの視点

やわらかいほどよい、厚いほどよいとは限りません。沈み込みすぎても立ち上がりにくく、薄すぎても骨が当たります。その犬が楽に横になり、自分で動けるかどうかで見ます。

横になったときに骨が当たりにくい

まずは横になったときです。薄すぎず、硬すぎず、骨が直接床へ当たりにくいか。体全体を受け止められて、一部分だけ沈み込まないか。縫い目や段差が当たっていないかも見ます。

寝返りしやすい

自分で動ける犬では、寝返りを妨げない寝床かどうかも見ます。沈み込みすぎて体が埋まらないか、表面が滑りすぎないか、カバーがたるんでしわになっていないか。しわが寄ると、そこが当たって負担になることがあります。

立ち上がりやすい

起き上がるときは、足が沈み込みすぎないか、表面で足が滑らないか、ベッドの縁が高すぎないかを見ます。寝床のまわりも滑りにくくしておき、起き上がる方向に物がないか、立ち上がる場所までマットがつながっているかも見ておきます。

立ち上がりや歩き方そのものに変化が出ているときは、老犬の立ち上がりや歩き方の変化も参考になります。寝床と、起き上がったあとに通る動線を一緒に整理できます。

汚れたときに交換しやすい

汚れたときに交換しやすいかどうかは、続けるうえで効いてきます。洗えるカバーや交換用カバーがあるか、乾きやすいか。防水シートや吸水シート、タオルを使う場合は、寝床を丸ごと交換しなくても済む構成にしておくと、洗濯中も予備で対応できます。

寝床の水分や汚れを減らすためのシーツ類は、老犬用ペットシーツ・防水シーツの記事で紹介しています。

ここで気をつけたいのは、防水素材や吸水シートが皮膚へ直接当たり続けないようにすることです。便利な分、当たり続けると蒸れの原因になります。体圧分散マットも万能ではありませんし、高価なマットほどよいとも限りません。

床ずれ対策では体位の管理だけでなく、愛犬が寝返りしやすく、体が沈み込みすぎない寝床を選ぶことも関わります。硬さや広さ、防水性を比べるときは、「老犬用ベッドの選び方」も参考になります。

寝床を選ぶときは、体を支える硬さだけでなく、洗える範囲や防水性も見ておくと介護の負担を減らしやすくなります。一般的な高反発タイプから姿勢保持用まで、老犬の状態に合わせたベッド7商品を比較しています。

寝床そのものを見直したい場合は、やわらかさだけで決めず、自分で寝返りできるか、起き上がれるか、粗相があるかも確認して選ぶことが大切です。「老犬用床ずれ防止マットのおすすめ」では、体圧分散や洗いやすさを含めて介護マットを比較しています。

タオルやクッションは骨の真下ではなく姿勢を支える

骨が当たる部分を守ろうとして、その真下へ厚いタオルを入れると、別の場所へ負担が移ることがあります。一部分だけ高く持ち上がると、体がねじれたり、足が不自然に広がったり、頭だけが高くなったりします。クッションで動けないように囲む、痛がる姿勢へ固定するといった使い方も避けます。

タオルやクッションは、骨が出ている部分を押し上げるためではなく、体が傾きすぎないよう周囲を支えるために使います。背中側を軽く支える、足の間を薄いクッションで支える、頭と首が自然な位置になるようにする、といった使い方です。骨が出た部分そのものを強く押し上げず、自分で動ける犬の動きも妨げないようにします。

どのくらいの厚みで、どんな角度で支えるかは、犬の体格や痛み、呼吸の様子によって変わります。一律のやり方はないため、向きを変えたあとの姿勢や呼吸を見ながら調整します。痛がる、呼吸が苦しそうになるといった様子があれば続けません。

濡れた寝床をそのままにしない

湿りは皮膚への刺激になりますが、湿る原因はひとつではありません。原因ごとに対応が変わります。

尿や便で汚れた場合

尿や便で汚れたときは、早めに寝床を交換します。汚れはやさしく拭き、強くこすらないようにして、乾いた布で水分を押さえます。皮膚が湿ったまま寝床へ戻さないこと、汚れた寝床の上へ新しいタオルを重ねるだけにしないことが大事です。

排泄で寝床が汚れる状態が続くときは、老犬のトイレ失敗が増えたときの原因と環境づくりも参考になります。トイレまでの距離や入口、寝床からの動線も含めて見直せます。

よだれ・蒸れ・体温で湿った場合

尿や便だけでなく、よだれや蒸れ、体温でも湿ります。顔まわりや首、胸、脇、太ももの内側は湿りやすい場所です。防水シートの上やタオルを重ねた場所、暑い時期、暖房器具の近くでも、熱と湿気がこもりやすくなります。

守ろうとしてタオルを何枚も重ねると、かえって熱や湿気がこもることがあります。重ねる枚数より、湿ったら替えられる構成にしておく方が、皮膚への負担を減らしやすくなります。

拭いたあとも湿っている場合

拭いたあとも湿りが残るときは、強く乾かそうとしないでください。ドライヤーを近づける、熱風を当てる、強くこするといった乾かし方は、皮膚を傷めます。乾いた布でやさしく水分を押さえる程度にします。

乾かせば治る、完全に乾燥させればよい、というものでもありません。皮膚が湿り続ける状態が続くなら、動物病院へ伝えます。

老犬の床ずれ対策として体圧分散マットや洗えるベッドなどの選び方を示した図解
体圧分散マットや洗えるベッドは、沈み込みや立ち上がりやすさ、交換のしやすさもあわせて見ていきます。

体位変換は何時間おきではなく犬の状態で考える

体位変換は、何時間おきと決めてしまうより、その犬の様子で考えます。自分で寝返りできているか、いつも同じ側を下にしていないか、赤みが出ていないか、寝床が湿っていないか。呼吸が苦しくないか、体を動かすと痛がらないか、向きを変えたあとに姿勢が崩れていないか。排泄の直後ではないか、自分で元の姿勢へ戻ろうとしていないかも見ます。

体位変換は一律の時間で決めず、自分で寝返りできるか、皮膚や呼吸に変化がないかを見ながら考えます。同じ向きが続き、赤みや湿りが見られるときは、無理に体位変換を繰り返さず、現在の寝方や皮膚の状態を動物病院へ伝えます。自分でよく動けている犬では、必要以上に姿勢を変えないこともあります。

無理に反対向きへ倒さない

向きを変えるとき、足を引っ張る、首だけ動かす、腰だけひねる、急に持ち上げるといった動かし方は避けます。痛がる側を下にする、嫌がる姿勢へ固定するのもよくありません。

体を動かしたときに強く痛がる、呼吸が苦しそうになる場合は、体位変換を続けないでください。その日は無理をせず、現在の寝方や向きの変え方を含めて動物病院へ伝えます。

向きを変えたあとを見る

向きを変えたら、そこで終わりではありません。呼吸は落ち着いているか、体がねじれていないか、足の位置や首の角度は自然か。新しく骨が当たる場所ができていないか、犬が落ち着けているか、自分で元へ戻ろうとしていないか、添えたクッションがずれていないかを見ます。落ち着かない様子なら、その姿勢を続けません。

傷やただれができた場合は自宅で治そうとしない

傷やただれができたときは、自宅で治そうとしないことが基本です。傷の深さを家庭で見分ける、洗浄の仕方を自分で決める、消毒液を使う、人用の軟膏や市販の外用薬を塗る、ガーゼを強く固定する。こうした対応は、必要かどうかも含めて、状態を見たうえで決まるものです。

かさぶたを剥がさない、壊死した皮膚と決めつけない、舐め防止用品を自己流で締めつけない、体圧分散マットだけで治そうとしない。これらも避けたい対応です。傷の洗い方や薬、ガーゼの扱いといった処置は、動物病院で必要なものを教わってから行います。

床ずれ対策で避けたい対応

良かれと思ってしたことが、皮膚の負担になることもあります。次の4つは避けたい対応です。

赤みや傷を強くこする

きれいにしようとして赤みや傷を強くこすると、皮膚へさらに負担をかけます。汚れを取るときも、やさしく拭く程度にします。写真を撮るためや、気になるからといって、同じ場所を何度も触るのも避けます。

人用の薬や消毒液を使う

人用の薬や消毒液を自己判断で使わないでください。犬の皮膚に合わないものがあり、傷の状態によって必要な対応も異なります。何かを塗る前に、動物病院へ連絡します。

厚いタオルで骨の真下を持ち上げる

骨が当たる部分を守ろうとして、その真下へ厚いタオルを入れると、体がねじれたり一部だけ持ち上がったりして、別の負担が生まれることがあります。汚れた寝床の上へタオルを重ねるだけで済ませるのも、湿りや当たりが残ったままになります。支える場合は、骨が出た部分そのものではなく、その周囲を使います。

嫌がる姿勢へ無理に変える

体位変換のつもりで、嫌がる姿勢へ無理に変えると、痛みや負担につながります。鳴く、固まる、体をこわばらせるといった様子があれば、すぐにやめます。赤みだけだからと決めつけず、続く変化は動物病院へ伝えます。

老犬の床ずれに関するよくある質問

床ずれは寝たきりの犬だけにできますか?

完全に寝たきりの犬だけではありません。同じ姿勢が長い、自力で寝返りしにくい、痩せて骨が当たりやすい、寝床が湿りやすいといった状態があれば、立てる犬でも皮膚に負担がかかります。

足腰が弱って姿勢を変えにくくなってきたときは、皮膚だけでなく、寝方や寝床も一緒に見ておきます。

床ずれはどれくらいの時間でできますか?

何時間でできる、何時間なら安全、とは言えません。体格や寝方、皮膚の状態、寝床、湿り、自力で動けるかどうかによって変わります。

時間で区切るより、同じ場所に負担が集まっていないか、皮膚や寝床に変化が出ていないかを見る方が、その犬の状態を伝えやすくなります。

寝返りは何時間おきにすればよいですか?

一律には決められません。自分で寝返りできているか、いつも同じ側が下になっていないか、赤みや痛みがないか、呼吸は落ち着いているか、寝床が湿っていないかで考えます。

赤みや湿りがある場合は、家庭で体位変換の回数だけを増やさず、現在の寝方や皮膚の状態を動物病院へ伝えます。無理に頻繁に動かすことが負担になる犬もいます。

赤みだけなら様子を見てもよいですか?

赤みだけだから大丈夫、とは言い切れません。赤みが続くか、広がっていないか、湿りがないか、痛がらないか、毛が固まっていないか、同じ場所へ圧がかかり続けていないかを見ます。

同じ場所の赤みが続くようなら、動物病院へ様子を伝えます。こすったり薬を塗ったりはせず、変化を残しておきます。

体圧分散マットは必要ですか?

合う犬はいます。ただ、敷けば防げるというものではありません。沈み込みすぎないか、寝返りや立ち上がりを妨げないか、表面が滑らないか、洗いやすく交換しやすいかまで見て選びます。

高価なものほどよいとは限りません。新しいマットを用意する前に、現在の寝床の沈み込みやしわ、湿りを見直し、タオルやクッションで姿勢を支えられるか考える方法もあります。

床ずれができたら自宅で治せますか?

傷やただれ、出血、にじみ、におい、痛みがあるときは、自宅で治そうとしないでください。必要なケアは状態によって違います。

薬や消毒液を自己判断で使わず、動物病院へ連絡します。自宅では、寝床を清潔に保つ、同じ場所への圧迫を減らす、強くこすらないことにとどめます。

まとめ|床ずれ対策は、皮膚だけでなく寝方と寝床を一緒に見る

床ずれ対策は、皮膚そのものだけを見るのではなく、いつもどちらを下にしているか、寝床が湿っていないか、しわや段差が当たっていないかを一緒に見ます。皮膚・寝方・寝床をセットで残しておくと、見直す場所が見えてきます。

皮膚に変化がない段階、赤みや湿りがある段階、傷やにじみがある段階を分けて考えます。予防ケアの中心は最初の段階で、赤みや湿りが出てきたら圧迫と湿りを減らし、変化が続くなら相談します。体のほかの変化も重なるときは、高齢犬に出やすい症状・サインも参考になります。

傷、出血、にじみ、強いにおい、痛み、元気の低下があるときは、自宅で薬を塗ったり処置したりせず、動物病院へ連絡してください。傷ができてからの処置を家庭で抱え込まず、予防の段階でできることを続けながら、早めに相談へつなげます。

-💡シニア犬の介護・暮らし
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